ブログ 2016.10.18

先日ウルトラ100kmマラソンが開催されておりました。

ウルトラ100kmマラソン最難関の最終の坂道にて、果てしない自分との戦いに挑み、苦しみを乗り越え、美しく光り輝く選手の姿。(2016年10月15日)

ウルトラ100kmマラソン最難関の最終の坂道にて、果てしない自分との戦いに挑み、苦しみを乗り越え、美しく光り輝く選手の姿。(2016年10月15日)

隣の南会津町から檜枝岐村村内の標高差約1000mを超す山岳道路を含むコースで、
100kmマラソンが先日10月15日(土)に開催されておりました。
​朝暗いうちからのスタートで、ゴールが、夜8時頃になる人も多く、走行時間12時間を優に超えるやはり、
すさまじいばかりの厳しいレースだと思いました。
当宿尾瀬野に御宿泊されたお客様の中にも参加された選手がおりました。
レースが終わって、お帰りになられたのは、夜9時頃で、午後10時前の御夕食でした。御宿泊された選手の方々、本当にお疲れさまでした。
​夜8時頃、走っている途中で、宿に到着するのが遅くなりそうだと、ゴールを目指しながら、電話をもらった選手の声は、
疲労と苦しさと寒さとかで、すごく大きく震えておりました。とてつもないレースだとその時思いました。
選手の方々、私は、多くの感動を今回いただきました。本当にありがとうございました。
​私も38歳の時の11月に3日間でフルマラソンを2レース走破した経験がありますが、1レース目は、山岳コースで結構余裕で完走でき、予想よりも速いタイムでしたが、2レース目の平坦地のコースでは、かなりのスピードレースでしたが、まさに地獄の思いをしました。せめて第2集団には最後までついてゆこうと心に決めて挑みましたが、10㎞地点を過ぎて遅れ始め、20kmを過ぎたあたりで腰痛に見舞われ始め、後半の20㎞近くは、それまでに経験したことのないような、果てしなく長い距離でした。間1日開けてのレースでしたが、考えが甘かったことを思い知らされました。腰痛とアキレス腱痛、脱水症状などで、ゴールした後の体は満身創痍で、ぼろぼろの体でした。3日間で体重が8㎏近く落ちたりもして、明らかな、オーバーワークだったことを今でも思い出します。
アキレス腱が腫れ上がり、その後何年も、思うようなランニングさえできなかったことが今でも忘れられません。
今回のレースでは、フルマラソン2回よりもまだ10マイル(16㎞)も多い距離を1日で走り切っております。ウルトラマラソンなりの走り方があったとしても、本当に凄い勇敢な素晴らしい人々だと思いました。
写真に写っている選手が走っている場所は、今回のレースの最難関と思われる約65㎞地点の尾瀬小繫ラインの頂上から2番目の坂道です。50km以上走ってきた後の、この標高差約600m近い峠のほぼ最後のきつい坂道です。
選手は何気ないように外からは見えますが、果てしなく続く苦しみを乗り越え、とてつもない自分自身との戦いに挑んでいるところだと思います。中には、余裕の選手もいるとは思いますが、登りの100mが、いや10mが、どれだけ長く感じられることか。想像もつきません。
多くの選手をこの場所で今回見ていましたが、果てしない苦しみを乗り越え、汗まみれの中、栄光のゴール・栄光のファイナリストを目指す、すべての選手の姿と瞳が、美しく光り輝いていました。

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